この授業で「考える力」をどう鍛えるか、授業の目的・進め方・評価方法、予習復習の仕方を説明し、本授業で身につける「考え抜く力」のイメージを共有する。
四則演算・概算を確認したうえで、確率・期待値の基本概念を扱う。簡単な数値例を通じて、「結果の平均的な見込み」を数理的に捉える感覚を身につける。
効用・期待効用理論、損失回避、プロスペクト理論を概観し、人が金銭や結果をどのように「心の帳簿」で分けて考えるか(心の会計)を学ぶ。
満足化(限定合理性)、効用と無差別曲線、パッケージ化(バンドル)などを通じて、人が「最適」ではなく「十分良い」選択を行うメカニズムを理解する。
ハウスマネー効果、サンクコスト効果、イケア効果、選択的意思決定、利用可能性ヒューリスティック等を取り上げ、意思決定の歪みとその帰結を考察する。
代表性ヒューリスティック、代表性の罠、少数の法則を扱い、「もっともらしさ」が確率判断を誤らせる仕組みを学ぶ。
代表性ヒューリスティックの補足、アンカリング、シミュレーション・ヒューリスティック、迅速・簡素なヒューリスティクスなどを整理し、直感的判断の利点と限界を考える。
情報システムプロセスと認知的節約の概念を取り上げ、人が限られた認知資源の中で情報処理を簡略化するプロセスを理解する。
自動性、属性の置き換え、フレーム問題、フレーミング効果、アジア病問題、プロスペクト理論、モンティ・ホール問題を通じて、問題提示の仕方と確率認知の関係を学ぶ。
現状維持バイアスとその対処法、認知的不協和、マーケティングにおける認知的不協和、合理化、編集などを扱い、人が選択後にどのように自分を納得させるかを考える。
時間不整合性(動学的不整合性・双曲型割引)、時間割引率、現在価値(PV)と将来価値(FV)、複利計算、マシュマロ実験を通じて、時間と選好の関係を数理的に理解する。
変化の感覚と、マーケティングでよく使われる手法を取り上げ、行動経済学の観点から価格設定やプロモーションの工夫を読み解く。